概要

肌の美しさを底上げするために、顔面を構成するあらゆる組織の緊張と硬直を弛めて、肌の新陳代謝を促進します。

何よりも大きな特徴は、マッサージでは不可能な、顔面骨・頭蓋縫合・顎関節・硬膜など、広範囲を施術対象として弛めることができることです。

現時点での自分の肌の持つポテンシャルを最大限引き出し、健康促進を兼ねて基礎部分の美しさを際立たせたい人におすすめです。

(From Wikimedia Commons”https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anatomy,descriptive_and_surgical(electronic_resource)(1860)(14761483511).jpg”）

対象

・肌のポテンシャルを最大限まで高めたい方

・眼精疲労

・眉間の痛みや自律神経性・三叉神経性頭痛など

・鼻詰まり（副鼻腔炎など）

・顎関節の問題（食いしばりやアンバランスなど）

・顔面の歪み

・耳鳴りなどの聴覚器周りの問題

・その他顔面に関わる問題

顔面施術の３つの指標

解剖学的に重要な３つのポイントをご紹介します。

1. 目と鼻

目の周囲は顔面の血行の通り道として極めて重要です。

(From Wikimedia Commons”https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Anatomy,descriptive_and_surgical(1887)_(14762670651).jpg”）

眼精疲労によって老廃物を溜め込んだ血液は、顔の表面と頭蓋の中を通って排出されます。

ゆえに、ここでは眼窩エリアと鼻腔エリアを重点的に見ていきます。

眼窩や鼻腔を構成する前頭骨・篩骨・涙骨・蝶形骨・口蓋骨・鼻骨・上顎骨などのコンディションを確認して施術を行います。

このエリアの施術では、眼精疲労や鼻詰まりはもちろん、目元のコンディショニングにも効果的です。

2. 顎と頬

次に、顎関節を中心に見ていきます。

顎周りは、非常に左右差が出やすいエリアで、歯ぎしりや食いしばり、噛み癖などによって負荷が蓄積しやすく、顔面のバランスの歪みに大きく関与してきます。

(From Wikimedia Commons”https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gray309.png”）

解剖学的には、咬筋という噛むための強力な筋肉や、下顎骨の内側から頭蓋へ繋がる筋肉（外・内側翼突筋）など、

施療技術の難度が高い筋肉も、顎関節に大きく影響を与えています。

また、翼突筋は目の奥から頭蓋方面への排液の通路（海面静脈洞→翼突筋静脈叢）に位置しており、顔面の体液循環において非常に重要なポイントでもあります。

顎関節や咬筋の硬さを一つの指標にしながら、このエリアの歪みの影響が出やすい頬骨や、下顎骨・側頭骨も含めた顎関節エリアのコンディションを最適な状態にするための施術を行います。

3. 耳と側頭骨（顔面神経）

耳と側頭骨のエリアは、一見すると顔面からは少し離れた距離にありますが、顔面のコンディションを考える上で非常に重要です。

顔の筋肉を支配する顔面神経が、側頭骨の中を通り、その後に顔面へと広がっているからです。

（From Wikimedia Commons”https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Head_facial_nerve_branches.jpg”）

ゆえに、ここでは顔面神経のコンディションを最大化するために、側頭骨の骨内病変（骨自体が硬くなること）を中心に、耳を起点に頭蓋内部の縫合や硬膜なども見ていきます。

このエリアの調整は、耳鳴りにも一定の効果が確認できています。

（※ただし、耳鳴り自体は様々な要因で起こり得るものなので、実際の個々人に対する効果は、施術上の検査で確認してみないと判断できません。全く効果がないケースもあります。）

注意点

• 施術による化粧落ちや化粧崩れは想定の上でお越しください。施術は原則タオル越しで行います。
• 持病をお持ちの方や、現時点で何かしら身体に症状がある方は、「フェイシャルのみ」の施術は受付対象外とさせて頂きます。「全体調整＋フェイシャル」は可。（※身体全体のバランスの崩れや優先順位の問題によるリスクを避けるためです。）
• 施術効率と効果を考慮する場合、まずは通常の全体調整をおすすめします。このフェイシャル施術は、施術の特徴ページに記載している意味での「元に戻らない施術」ではありません。そのため、全体施術によって身体全体の大きな偏りを解消した後の方が施術の定着度合いが上がり、効果的です。